韓国語を約2年独学→中国語を約3年独学→今は英語を勉強しています。
特に目標はなく、趣味として。独学です。
さて、この遍歴を聞いて『飽きやすいんだな』『無駄なことしてんな』と思いましたか?
それとも、今あなたには興味を惹かれている外国のコンテンツがあって、『理解を深めるために、全く知らない言語を学びたいんだけど続けられるか不安』と思っていますか?
この記事では、複数言語を自分のペースで学ぶことのメリットを書いてみます。
おおまかな私の学習履歴
自己紹介が昔から苦手です。苦手でした。
アニメ鑑賞や二次創作が趣味だった頃は、社風や場の空気を読んで無難に「読書」「インターネット(これはWEB業界だからアリだったのかも)」にしていましたが、今は大丈夫。
冒頭に書いたとおり、これまで3ヶ国語を勉強してきました。現在進行系の学習言語は英語です。
どの言葉もビジネスレベルで堪能とまではいきませんが、「3ヶ国語を初級レベルなら読んで理解できます」って結構インパクトのある自己紹介ですよね? 実際に、
- 「韓国語を勉強したのってもしかしてK-POP(or韓国ドラマ)好きだからですか?」という会話から仲良くなったり
- 「中国語全くわからないけど辛い料理大好きなの」という会話がきっかけで飲み友達になったり
- 「このtweet意味わかる?」とGoogle翻訳でイミフになってしまった推しつぶやきを訳してあげたり
- 「この中国土産まったく何味か想像できないんだけどw」と職場で絡まれたり
などなど、むしろビジネスレベルの語学スキルではないからこそ親しみをもってネタにしてもらえています。
あと、転職履歴が多いんですが、資格欄に韓国語・中国語の取得級を書いておくと、業務内容に関係ないけれど面接時に食いついてくださる会社は多かったです。東京のWEB系職だと、中韓出身の方も多いですからね。
韓国語にはまったきっかけ
韓国語を勉強し始めたきっかけは、よくある(おそらく韓国語学習者の半分以上を占めるのでは?)K−POPにはまったから、でした。
SMアーティスト(SJ・東方神起)からVIXXに移り、ロイ・キム様に行き着いたあたりで「歌詞の意味が知りたい」と思い勉強開始。
韓国語については、WEB全体に韓国の芸能コンテンツが転がっているので勉強を始めやすいです。
- 有名人のtwitterやInstagramは、即日本語訳が見つけられる(訳してくれる方が多い)
- 基本的に公式(MVやテレビ番組など)がyoutubeで無料視聴し放題。有志が訳してくれた「日本語訳」つき動画も大量
特にK−POP界隈は、SNSや現地番組の動画が大量・活発で、かつそれらすべてに韓国語字幕が入っています。
推しが話している内容をそのまま解るようになりたいという原初的な衝動が大変湧きやすい環境です。素晴らしい。
勉強しやすさでは、中国語よりも上だと思います。テキストも、芸能中心の単語をまとめたものなどがあり、勉強を始めるハードルはかなり低いです。
↑は実際に使った単語帳。文庫本サイズでイラスト付きなので、気軽に勉強を始められます。
韓国語を学んだ結果
おそらく2年ぐらい、独学(テキストとyoutube視聴など)しました。
受けた試験はTOPIK初級のみ。1回目の受験で、TOPIKⅠ(1~2級:旧初級)の2級を無事取得しました。
少し話がずれますが、ハングル文字は漢字と違って「表音文字=文字の形が”音”を表す」ので、勉強始めの段階でがんばってハングルを読めるようになりさえすれば、
「どういう意味かわかんねーけど、推しが話してる言葉がハングル字幕と一致してるって解るぜ!」という何の自慢にもなっていない自慢をしても、
「・・まじで?すごいじゃん!」と周囲が褒めてくれるので、達成感と優越感を感じられてとても楽しかったです。
(中国語だとどうしても「漢字だから簡単でしょ」とか言ってくるおさるさんが居ますからね・・)
「さて、次は中級の入り口(TOPIK3級)目指そうかなー」と、その後もゆるゆる韓国語勉強を続けていましたが、徐々に違う言語への興味が・・・。
中国語にはまったきっかけ
韓国語を初級レベルまで学んだ後は、他の言語学習をスタートするハードルがかなり下がりました。英語以外で初めて読める・話せる言葉ができたのが楽しくて嬉しくて。
で、KPOPにはまったきっかけは別のグループだったんですが、ちょうどその頃EXOペンさんと仲良くなりまして。で、初期ヒット曲と、
少し後で出したバラード曲の、
これらの曲のMandarinバージョンの響きが、とても綺麗で。韓国語バージョンより格好良く聞こえたのが、中国語に興味を持った最初のきっかけです。
普通にMandarinバージョンとか言ってますけど、この界隈以外では一般的じゃない用語ですよね。
おそらく、国名を出さずに、かつ官話(北京话や普通话)という言い方もせず、ただ言語特性を表したい(あの言語だよ、でもChineseって言うとめんど・・色々あるかもしれないから!)という葛藤の末の用語なんでしょうね。かわいいですね。
で、ちょうどその頃よく新大久保にも通っていて、激安の韓国語教室(というよりあの辺りはカフェレッスンが盛ん)も物色していたので、そのノリで調べちゃった。中国語。
響きが美しい中国語の歌
言語に興味を持ったら、最初のアクションは韓国語勉強始めたときと同じ。YouTube漁りです。そこで、この2曲に出逢ってしまいました。
泣かされて完落ち。この2曲は今も、おそらくずっと別格。
語感の美しさ、声の繊細さ、MV字幕の効果、漢字の威力。字幕で意味がなんとなくでもわかるのが、こんなにも共感できるんだなと。
嫌なことがある度に、この2曲連続で聴いてガン泣きしてリセットしてます。
赤と黄色の、中2感をくすぐる国たち
政治体制については語るほど詳しくないので、ミーハー心を許していただきたいんですが。
ロシアとか中国とか少し怖いけど、ネタ的に愛せる国って、面白いなと。(「一方、中国では〜」「一方、ロシアでは〜」ですね、まさに)
ニュースがいちいち度を越しているのが、愛しいというか。「禿山を緑のペンキで緑化」しゃうとことか、SARSキッカケで宅配ビジネスが普及して飽和気味だったところに2020春のコロナ騒ぎで何となく「計画どおり…なのか?」感を抱くとことか。
外野なので大目に見てください。なんにでも好きな部分を見出すのはとても大事なことですよね。
中国語を学んだ結果
中国語検定を3級まで取得しました。
が、2級に2回連続で落ちてしまった後は試験から遠のいてしまいました。実質2級以降はビジネスレベルなので、趣味でふわっと続けながら合格は厳しいかなと思います。
この言語の学習価値は●●だ
ありますよね。「これからの時代で勉強コスパの良い外国語ランキング!」という切り口。
需要があるのはとても分かるんですが、あんまり好きじゃありません。語学って、興味がないとまず勉強できないものだと、自分で勉強してみて分かったので。
とはいえ、私も実際、何度か英語をがんばろうと思ってTOEICを受けまくった年もあったんですが(30代前半)・・まあ、
- その言語文化が好きでもなく
- その言語を使ってやりたいこともない
- その言語圏に知り合いもいない
- 業務上必要なわけでもない
こんなモチベーションで社会人が独学できるわけもなく。当時の私にとっては英語=仕事に使う(かもしれない)もの=勉強なんてしたくない構図でしかなかったです。
今考えると英語を勉強している自分に酔っているだけでしたね。それなりに学習アプリもテキストも購入して勉強を続けていましたが、TOEICでどうしても700点台にたどり着けず、フェードアウト。かなりもったいない時間の使い方でした。
この反省から、韓国語・中国語を勉強しようと決めた時は、
- 好きだからきっと続けられる
- 例え興味を失うときが来ても「でもあの時期は本当に好きだった、勉強できてよかった」と思える
- 言語学習は基本的に無駄にはならない(勉強方法とかモチベーション維持など今後活かせる)
を胸に学習を始めました。ただ、頭のどこかで打算的に
- 英語より勉強してる人が少ないから競争力になる
- 中国語の使用人口的にこれから世界で優位になる
- 中国の成長はすごいから将来仕事に使えるかも
のような事をどうしても考えてしまいます。が、これらは後押しの中の1つです。衝動としては、かなり最後の方に来るものです。学習モチベーションがだだ下がりになり始める時期には全く助けになりません。なので踊らされないようにしましょう。
自分が好きだと思ったから、自分で勉強することを決めたと思えないと、独学はきついです。
韓国語と同じく、中国語も学習者が多い言語なので、情報は多いです。少しググれば発音講座YouTubeもあるし、市販テキストも検定テキストも揃います。
(株)語林中国語教室の動画はおすすめです。
中国語を独学で始めようとすると、おそらく「発音だけは先生に見てもらったほうがいい」とぐーぐる先生が教えてくれると思いますが、↑のyoutube講座はかなり細かくわかりやすいのでこれだけで充分かもしれません。それにしても、東京に居た頃に語林の歌詞講座受けたかったな・・。
英語に比べれば教材の目新しさはないし、たまに政治がらみでギスギスしますが、中国語自体が好きならゆるく勉強し続けられます。
今、私が英語を学んでいる理由
2021年現在、私は英語を学習しています。2020年中盤から、中国語から英語に興味が移りました。
理由は・・お察しの通り、covidです。2019年夏の香港関連ニュースで憂鬱になっていたところに、2019年末には一部で武漢発祥のウィルスが広がっていると報道がありました。が、2020年に入って、私が購読していたニュースサイトや個人ブログの閉鎖が相次いで、きな臭さを感じるようになりました。
2020年明けからは、わからないなりに英語ソースを漁るようにしました。英語でも、中国語の地名は現地発音なので(wuhan=武漢、beijing=北京)、中国語で覚えた地名がすぐに理解できたのはうれしかった。
複数言語を学んでいると、こういう気付きというか、中国語の発音を知らないとすぐに繋がらない名詞が即わかるのはとてもいいなあと思いました。
2020年。自分なりに「英語学習を始めるか・このまま中国語学習を続けるか」でかなり悩みました。
おそらく2020年のコロナパンデミックがなければ、中国語学習を続けていたと思います。
が、2020年に感じた中国語ソースの制限・検閲と、対比しての英語ソースの幅広さ・速報性はかなり決定的でした。
そんなわけで、今は英語を勉強しています。が、音楽や文化への興味から学習に入っていないので、これまで学んだ2言語よりも、学習の進みが遅い実感はあります。
コロナでの受験制限の影響もありますが、TOEICも10年ほど受けていないまま。でも、TOEICを受けるモチベーションがそんなにないんですよね。英文のニュース記事を理解したい・ヒアリングは後々追いついてくればいいかな、ぐらいの熱量なので・・。
「好き」「夢中になる」って本当に原動力だなぁと実感しながらも、最近は他にも優先したいこと(このブログの立ち上げや、在宅職への切り替えや、もろもろ)があるので、これぐらいのゆるい趣味感が合っているのかもなと思っています。
勉強する!というテンションじゃなくても、横になってスマホで英文記事を読んでいるだけで気が紛れます。これは立派に趣味と言って良いのではないかと。
結局は「好きだから続けられる」
今でも、英語ニュースをチェックしていてふと韓国語や中国語が出てくると、そして理解できると、うれしくなります。
英語教材の充実具合や、英語ソースのニュース・コンテンツの豊富さには満足していますが、一方で学習素材が多すぎるから却って集中して勉強しづらいなあとも思います。
でも、ひとことで言うと、やっぱり言語学習は楽しいです。
就職に有利だからとかじゃなくて、好きだからで始めてみると、きっと面白い。
お金もそんなにかからないし(独学ならテキスト代と検定受験代ぐらい)、いい趣味になります。
今後、学びたい言語ができたら
でも、もし次にまた学びたい言語ができたら・・・きっとまた、これまでと同じ進め方でゆっくり独学する気がします。
英語はアルファベットや初級単語・文法を高等教育までで学んでいるので、どうしてもイチから学んでいる実感がないんですよね。
もしも次があるとしたら、ロシア語かアラビア語かなーと思っています。テキストの少なさや言語自体の難解さから、なんとなく避けているんですが、いかんともしがたい魅力がありますよね・・単純に格好いいんですよね、文字の形が・・。
音は、中国語の美しさが私内では至上なんですが(あぁでもそれを言い始めると漢字も表意表音だし完璧なんだよなぁぁ)、この好みも年と一緒に変わっていく気がしています。
以上です。まとまりがないので、都度加筆修正していきたいと思います。
語学学習を始めたいけど続けられるか迷っている・・そんな方の参考に少しでもなれれば嬉しいです。