喫煙歴約20年。1ミリメンソを1日1箱。禁煙失敗数しれず。
でも今回は違った。
ピーク(約1か月)を過ぎれば楽でした。
禁煙を決意した理由
ずっと染み付いていた喫煙習慣。やめちゃったら、手持ち無沙汰になる。落ち着かない。
そして酒の席のタバコは美味い。更に酒も進む。
だからずーっと禁煙できなかった。
が。
東京で断ち切りたかった人間関係の一部が、会社の喫煙室を起点としていて。
その人達との接点をまず断ちたい、という確固とした決意がありました。
勤務中に喫煙しないということは、半端に勤務時間外に吸っちゃうと、余計苦しくなるわけで。(まとめ吸いなんてできないんだよね)
なので全面禁煙実現のために、禁煙予定の3か月ほど前から電子タバコでニコチン量を下げるとこから始めました。
結果、この準備期間が禁煙成功に導いてくれました。
電子タバコからのパチプルテク+リキッド
タバコ吸わない方には何の事だかですけども。
加熱式タバコ(いわゆるアイコス)の独特の匂いが大嫌いだったので、電子タバコはプルームテック一択。
で、プルームテックの前に電子タバコにハマった時期があって。その流れで、ニコチンリキッドの輸入なんかにもはまってたわけです。
ニコチンリキッドは値段的にも配達速度的にもHiLIQ御用達で、かなりお世話になりました。
ニコチン入で、味バリエーション豊富で、海外なのに1週間以内に届くという素晴らしさ。
そしてプルームテックをリキッド使用可能にするために、Amazonでプルームテック互換のリキッド入れ(↑みたいなやつ)を別途購入。
この布陣のおかげで、コストを最大限に抑えながらニコチン量を徐々に減らしていくことができました。
紙タバコの煙の匂いがないから、タバコ吸ってる感は正直物足りないけど、ニコチンは重めの濃度で吸ってるので頭は満足している…というアンバランスな感覚が面白かった。ラリってた。
大体1か月で、ニコチン濃度を半分ぐらいにできたと思います。(禁煙できたと感じた頃に用具を全部捨てたので、細かいニコチン量とか覚えてないですが)
口寂しい時はミントと●●
禁煙者あるある。口寂しくて空腹と区別がつかなくなって、なにかつまむものがあったら延々とつまんでしまう。
減量も同時に始めていた私には正念場。
「タバコ 口寂しい」とかでぐぐりまくりました。まあ、ミント菓子は普通なんだけど。
ウェブのどこかで「黒糖がいい」ってのを見かけて、試しにAmazonで買ったら、これが意外にすごーく効く。
甘いんだけど、天然なので苦味もあって、嫌な後味がない。
1つ口に含んでゆっくり舐めてると、禁煙の口寂しさと、空腹が紛れるの。飴よりも空腹感がおさまって長続きするので、本当に助かりました。
黒飴でも似た効果がありそうだけど、飴だと溶けるのに時間がかかるので職場ではあんまりかなと。飽きるし。
黒糖商品はたくさんあるけど、↑は1口サイズですべて同じサイズにカットされてるので(この条件、あんまないんですよ・・・個包装要らんし)、たまにある「お前でかすぎw1口じゃなくねw苦しいむぐぐw」がありません。
そして、ジップロックにがさっと入れて会社の机に置いても「こだわりの飴かな」みたいな風体なので、あまり絡まれなくていいです。喫煙衝動が一番キツいのは会社だからね、気軽につまめないとね。
禁煙成功した今も、空腹時の小腹ごまかし用に常備してます。
喫煙していた時間を急に持て余す
これもあるある。
それまで1時間ごとに喫煙室でぼんやりスマホいじりながら一服してたわけで。
その時間を、なんかね、奪われた感じがするのよね。喫煙しない人は元々そんな頻繁に休憩してないんだから、奪われたも何もないのにね。
しかし、ずーっと続けてきた休憩時間のルーティンがなくなると、喫煙者は仕事中にどっと疲れるのです。禁煙開始すぐはイライラもあるし。
だから、
- トイレにこもったり
- コンビニ行ったり
は絶対必要。職場によってできないとこもあるかもしれないけど、結構ここが耐えどころ。
禁煙期間で絶対守ること
ニコチン切れからくるイライラは、ある日限界点が来るので、それを過ぎたら大丈夫。
だからその限界点を過ぎるまで…それまでは。
どんな飲み会にも顔を出してはいけません。
喫煙者が居る飲み会なんて最悪にアウトです。
アルコールで必ず判断が甘くなります。
「とはいえ断われねーよ」
で禁煙失敗してきた私が言います。
これだけなんだよほんと。
多くの喫煙者は、気を使わずタバコ吸いながら飲める貴重な相手の禁煙を、絶対歓迎しません。
そして、目の前で酒を飲みながらタバコ吸われて、平常より数倍美味しそうに見える喫煙姿を前に、耐えるのは難しいです。
もしも禁煙中に、絶対に断れない飲み会が発生したら、もったいないけど参加決定時点で諦めて、禁煙期間をいったんリセットした方がいいです。
そうすれば「誘惑に負けた」敗北感を、「計画を修正した」プロジェクト進捗感に変換できる。
私なら、体調不良で断るなり理由をつけて参加しないけどね。だって、もらいタバコで敗れる禁煙は心底自己嫌悪に陥るから。意志の弱さしかないからね。
断り続けたら終わる人間関係もあるけど。そうなったら、こう考えてみてください。
喫煙でしか繋がれない関係なら、なくてもよくない?
めんどくさいから節酒もセットでぜひ
上記の通り、禁煙に絶対の自信をもてるまでは、飲み会全般の出席は断るべきだと思います。
例外は喫煙者でない人と、禁煙席で飲むシチュエーションだけかな。喫煙可の店だと、隣の席の煙に負けるからね。ほんとに。美味い匂いがするんだあの時期の紫煙は。
もしも会社等で誘われた時は飲みたくない条件にまったく当てはまらない時だけ行くにして、後は断るのがいい。今どきそれほど断りづらい事もないですよねぇ?
※記事を書いているのは2021年ですが、もし2019年の禁煙真っ最中にコロナ自粛があったらとても楽だったのになあ・・と思います。
私の「絶対行かない飲み会条件」は
- 嫌いな人が居る
- 嫌いな人は居ないけど喫煙者率が高い
- どうやっても好ましくない話題しかない時期(このタイミングで飲むと負の感情に飲まれて喫煙欲が出る)
ですね。あんまりこの条件をクリアできる飲み会はなかなかないね。いやー残念。
誘いを断るのは心苦しいかもしれないけど、喫煙習慣のない相手だと
「じゃあ全面禁煙のお店行こう!今まで誘えなかったけど行けるじゃん!」
とか言ってくれて、泣けることもありました。
君はタバコ吸わないのにこっちは平気でスパスパ吸ってたよねずっと臭かったよねこれまでごめんねマジ天使やねキミってなもんですよ。輝いてたあの子。
思ってるよりも「禁煙を応援してくれる・褒めてくれる人」は多いので、勇気を出して悪癖を絶ちたいものです。
ただ、飲み会を断り始めてしばらく経つと、どうしても…どうしても飲みたい時があります。
そんな時は家で。りんご酢と炭酸水を混ぜたのがほんとに、意外と、効く。
酢が嫌ならレモン果汁でもいい。炭酸と酸っぱいものが混ざってたら、意外にアルコールと錯覚できて面白いです。
炭酸はキンキンに冷やしたの限定で。
ぬるくなると途端に不味くなるので早めに飲み終わりましよう。
タバコをやめてよかったこと
たくさんあるけど。
- お金が嘘みたいに貯まる(もう1箱500円だからね…)
- 煙草買いにコンビニに寄らないからお金が嘘みたいにry
- イライラすることが少なくなる
- 歯磨き時の「おえっ」がなくなる
- 喫煙者が発する臭いに気付けるようになる(自分もこんなに臭かったのに皆優しかったなぁ…と思えるようになる)
- 喫煙者とそんなに仲良くしなくてもいいから気楽(喫煙室の話題って9割愚痴でしょ?)
- 全面喫煙空間の空気の綺麗さに気付けるようになる
- 寝起きが良くなる(喫煙と節酒がセットになった時の疲労がなくなったおかげ)
思い出せばもっともっとメリットありそうですが。
というよりは、喫煙ってデメリットしかないですからね・・知ってたつもりだったけど、実際に止めないと実感できないですね。
がんばってやめられて、よかったなーと心から思います。